こんにちは。 今や国民的バンドとして、多くの世代から愛されている沖縄出身のHY

映画やドラマの主題歌にもなった『366日』などの切ないソングや、温かいアコースティックな雰囲気をイメージする人も多いんじゃないでしょうか?

でもちょっと思い出してみて下さい。 実は初期のHYって、今とは比べられない程に大変にユニークな存在で、とても激しいストリートミュージシャンのようだったって知ってましたか?

今回は、2000年代初頭の音楽シーンを揺るがした、初期HYのすごすぎる魅力を熱く語っていきます。

初期のHY(1stアルバム『Departure』〜2ndアルバム『Street Story』頃)のベースにあるのは、完全にミクスチャー・ロック(ラップ・ロック)です!

当時はDragon AshやORANGE RANGE、海外ではLinkin Parkなどが大ブームだった時代。HYもその時代にいました。

  • 重厚で歪んだギターカッティング
  • 地を這うような重いベースとドラム
  • 新里英之さんと宮里悠平さん(元メンバー)による物凄いツインラップ

アルバムを再生すると、1曲目から激しいタテノリのロックナンバーがこれでもかと襲いかかってくる。ライブハウスの天井がつきぬけてしまうかのような爆発的なエナジーが、初期の彼らのトレードマークでした。

今のテレビで見せるアットホームで笑顔な雰囲気とは違い、当時は良い意味で「ストリートでのピリついたカッコよさ」をまとっていました。

  • ダボダボのTシャツにハーフパンツ
  • 後ろ前に被ったキャップ
  • 当時は珍しかった、地上波メディアにほとんど出ないスタイル

沖縄の路上ライブ(ストリート)から口コミだけで火がつき、SNSもない時代に「沖縄にすごいバンドがいる」と全国に口コミが広がっていったんです。あのアンダーグラウンドから這い上がってきた高揚感は、当時の若者にはたまらないものがありました。

初期のHYを聴いたリスナーが一番驚かされたのは、「正統派のラップロックを聴いていたら、サビで突然とんでもない歌唱力のある女性ボーカルが登場する」という展開です。

名曲『ホワイトビーチ』や『旅立ち』がまさにそれ。 男性陣が激しいラップで掛け合った後、サビで仲宗根泉さんのパワフルで突き抜ける歌声がドーンと炸裂する。

HYの代表曲である「ホワイトビーチ」は、2005年の日本コカ・コーラのキャンペーンCMソングに起用されていました。

当時、テレビから流れてくるあのキャッチーで爽快なイントロと、コカ・コーラのすっとした炭酸水のイメージがとてもマッチして、大変に印象的でしたよね。まだメジャーでない頃のHYを起用した選択は鋭かったと思います。この曲をMDか何かで聴いていた時は魅了されていました。

このタイアップをきっかけに、さらに多くの人にHYの魅力が広まり、1stアルバム『Departure』に収録されているこの曲は今でもライブの定番・夏フェスの大人気曲として愛され続けています。

「男らしいラップ」×「圧倒的な美声を持つ歌唱力の高い女性」

この唯一無二のミクスチャー・スタイルこそが、初期HYが発明した最強の音楽性でした。

そして初期HYを語る上で絶対に外せない伝説が、2ndアルバムStreet Story』(2003年)です。

なんと、メジャーレーベルに所属していないインディーズのアーティストとして、史上初のオリコンチャート初登場1位を獲得!そのままミリオンセラーを達成するという、日本の音楽史に残る大偉業を成し遂げました。このアルバムはトゥータンやかなぶんの羽など聴きやすい曲が多く収録されています。

SNSの力や広告に頼らず、沖縄の音楽の力だけで日本中で流行した、まさに「大革命」を起こしたのが初期の彼らだったんです。3rdアルバムのTRUNKや4thアルバムのConfidenceも大変な傑作であると思います。

HYというバンド名は、彼らの生まれ育った故郷である沖縄県うるま市(旧・与那城町)の地名から取られています。

その地名とは、「東屋慶名(ひがしやけな)」

  • Higashi(東)
  • Yakena(屋慶名)

この2つの頭文字を合体させて、「HY」と名付けられたんです。

英語のおしゃれなフレーズとかではなく、自分たちの原点である「沖縄の地元の名前」をそのままバンド名にして地元沖縄から飛び出していったなんて、めちゃくちゃロックですごいことだと思いませんか?

*結成当初から長年ギタリストとしてバンドを支えていた宮里 悠平(みやざと ゆうへい)さんは、2019年に脱退されています。2019年5月に体調不良が続いていることを公表し、一度治療に専念するため休養に入りました。
ファンも復帰を心待ちにしていましたが、メンバーやスタッフと何度も話し合いを重ねた結果、「HYの活動とは別の人生を歩む」という決断に至り、同年9月に約19年間在籍したバンドを卒業する形となりました。

最近のHYは、「結成25周年」という大きな節目を迎え、過去最大級の盛り上がりを見せています!「ホワイトビーチ」の頃の爽快感はそのままに、さらにパワーアップした大活躍を続けています。

直近の主な話題をいくつかご紹介しますね。

まさに先日、東京ガーデンシアターにて結成25周年を締めくくる「BEST!!Special TIME TRIP」が開催されたばかりです。 このステージには、HYを慕うあいみょんさんや、スキマスイッチの大橋卓弥さんといった豪華なゲストもお祝いに駆けつけ、一夜限りの特別な共演が大きな話題となりました。

2026年5月から7月にかけて、なんと3ヶ月連続で新曲を配信リリースするという、大変に精力的な動きを見せています!

  • 5月:「with you」(佐賀市PRソング) こどもたちに空を見上げる/空を滞空する経験を日常的に届けている”バルーンのまち 佐賀市”の取り組みにHYが賛成し、佐賀市のために曲が描き下ろされました。street story以来のHYの良さが継承されている曲となっています。
  • 6月:「チャチャチャチャンプルー」(沖縄サントリーCMソング) 新里英之さんが書き下ろした曲で沖縄には様々な人が住んでいて、多様な形、ルーツが混ざって島が形成されています。それはまさしく沖縄の伝統料理のチャンプルーのようだとして歌った曲になっています。 
  • 7月:「blue heart」(ローソン沖縄CMソング) 地元・沖縄を愛する彼ららしく、地域に寄り添ったハッピーな楽曲を次々と届けてくれています。
  • 25周年の勢いは止まらず、今年2026年9月からは新たな全国ツアー(全21公演)の開催も発表されました。さらにボーカルの新里英之さんのソロプロジェクトも始動するなど、30周年に向けてこれまで以上に情熱的にバンドが動いています。
  • メンバー全員が40代を迎え、チームワークも音楽性もより深まったHY。以前の「ホワイトビーチ」を聴いてワクワクしていた時と変わらない、むしろそれ以上に強いエネルギーを放ち続けています。