続いては、2026年FIFAワールドカップ北中米大会の日本代表の第2戦の組み合わせである日本対チュニジアについてまとめる(日本対チュニジア6月21日13:00)。チュニジアのFIFAランクは44位

2026年6月に開幕するFIFAワールドカップ2026において、日本とチュニジアは同じグループFに組み分けられている。試合はエスタディオ・BBVA(メキシコ・モンテレイ)で行われる予定。注目すべき点としてこの試合はW杯通算1000試合目のメモリアルマッチであり、本大会において通算1000試合目の節目の試合に当たるので注目を集めている。

・そもそもチュニジアについて

チュニジアは、北アフリカのマグリブ地域に位置し、地中海に面する魅力的な国だ。歴史、文化、ロケーションが見事に融合していて、治安も比較的に安定していることから、日本から観光に訪れた方もまぁいる。

町全体が「白壁」と「鮮やかな(シディ・ブ・サイド・ブルー)」の2色で統一されている。この美しい景色が維持されているのは、15世紀にスペインのアンダルシア地方から逃れてきたムスリムが利用していた建築様式が基になっていること、1915年に立法化された景観保護法のたまものである。

この法令により、建物の色や形を勝手に変えることが禁止され、現在でもこの鮮やかな色彩の街並みが維持されている。20世紀初頭、多くのヨーロッパの画家や作家がこの町の光景と色彩に感銘を受けた。特に有名なのが画家のパウル・クレーやオーギュスト・マケだ。彼らはシティ・ブ・サイドを訪れたことで色彩感覚が研ぎ澄まされ、彼らの作風に大きな影響が与えられたと言われている。

・日本との関係について

チュニジアと日本は、地理的には遠く離れているが、1956年のチュニジア独立以来、70年近くにわたり非常に良好で緊密な友好関係を築いている。政治、経済、文化など様々な分野で関係がある。首都チュニスにある地中海の入り江に架かる巨大な斜張橋がハルク・アル・ワーディ大橋だ。

日本の円借款と技術によって建設され、チュニジアの貨幣のデザインにも採用されるほど、現地の目玉の建物として親しまれている。

・チュニジアのカフェ・デ・ナットについて

カフェ・デ・ナットはシティ・ブ・サイドの象徴であり、チュニジアで最も有名といってもよい伝説的な老舗カフェだ。街の中心部、メイン通りの坂を登り切った広場に面していて、その歴史的な見た目と特有の雰囲気で、訪れる人々を魅了して放さない。

「ナット(Nattes)」とはフランス語で「ござ」や「敷物」を意味する。その名の通り、店内の床や少し高くなった小上がりで(客間のような空間)には、ぴっしりと麦わらで編まれた「ござ」が敷き詰められている。

客は靴を脱いでそのござの上に腰かけ、クッションを使いながら思い思いに時間を好きに過ごす。この、どこらしら日本の和室にも似ている、地べたに座ってリフレッシュするスタイルがこのカフェの主な特徴である。

では、一体チュニジアサッカー代表にはどんな選手がいるのか紹介する。

DF モンタサル・タルビ(ロリアン) 年俸約2億円

初めて聞いた時は続・猿の惑星を思い出した。190cmの体格を活かした圧倒的な空中戦の強さと、対人守備の強さを持ち合わせるディフェンスリーダー。前回のカタール大会でも優勝候補のフランスを完全に抑えた実績があり、現在のチュニジア代表の守備の核を担う人物。

チュニジアは今回のW杯予選を「失点ゼロ」で切り抜けた、非常に統率力の高いディフェンスラインを持つ。

DF アリ・アブディ(ニース) 年俸約3億5000万円

初めて聞いた時はファーブル昆虫記を連想せざるをえなかった。フランス・リーグアンの強豪ニースで活躍する、非常に運動能力の高いサイドバック。守備の堅さは勿論、隙を突くオーバーラップから前線へ精度の高いクロスを供給する。

MF エリス・スキリ(フランクフルト) 年俸約6億円

チームのキャプテンであり、攻守の絶対的な要。ピッチ全体をカバーする凄まじいスタミナと危険察知能力を持ち、ドイツのブンデスリーガでも高く評価されている。日本代表の堂安律選手とチームメートのため、日本のサッカーのこともよく知っているはずであり、日本と対戦する際は最も警戒すべき選手である。

MF ハンニバル・メイブリ 年俸約1億5000万円

トレードマークのアフロヘアーと、闘志に満ちたアグレッシブなプレースタイルが特徴の若い選手。マンチェスター・ユナイテッドのアカデミー出身で、高い技術と創造性豊かなパスで機会を創造する、チュニジアの攻撃の起点になる存在。

MF ラニ・ケディラ(ウニオン・ベルリン) 年俸約3億円

初めて聞いた時はネギ属の多年草と勘違いをした。元ドイツ代表のレジェンド、サミ・ケディラの弟。ドイツの年代別代表経験があるが、今回チュニジア代表としてW杯に参加する。中盤の底で相手の攻撃をことごとく潰す「守備のマルチタスカー」であり、チームにボランチとして貢献し、安定感をもたらしている。

FW エリアス・アシュリ(FCコペンハーゲン) 年俸約2億円 

初めて聞いた時は修理を延期するのかと思った。デンマークの強豪コペンハーゲンで10番を背負う、最も勢いのあるウインガー。チャンピョンズリーグの舞台でも大活躍したドリブル突破を武器にする。彼とハンニバルのコンビプレーは対戦国にとって脅威となりうるので抑えるべきポイント。

FW ハリル・アヤリ(パリ・サンジェルマン)

初めて聞いた時は流行に敏感な人を思い出した。フランスのメガクラブ、PSGに所属する2005年生まれの若きストライカー。今回のW杯メンバーにサプライズで選出されて、場面を打開する選手として得点力が期待されている。

・2002年度の日本対チュニジアのW杯について

後半開始と同時に、トルシエ監督は地元・セレッソ大阪の森島寛晃選手を投入する。後半開始わずか3分、ペナルティエリア内でのこぼれ球に森島選手が反応し、先制点を取った。そして、後半30分、左サイドの市川大祐選手のクロスに中央へ走り込んだ中田英寿選手がヘッドで2点目を取った。中田選手は1998年フランス大会、2002年日韓大会、2006年ドイツ大会と3大会W杯に出場しているが、チュニジア戦がW杯では唯一得点した試合であった。

中田選手は普段はクールな選手であるが、この時は感情をあらわにするほど大変貴重なゴールであった。果たして今回のW杯でも日本代表はチュニジア代表に勝利することができるのか注目している。