「SAKURA」「じょいふる」「YELL」——誰もが一度は耳にしたことのあるこれらの楽曲を生み出してきたのが、神奈川県厚木市出身の3人組(現在は2人体制)音楽グループ、いきものがかりです。2026年、彼らはついにデビュー20周年という大きな節目を迎えました。今日はそんないきものがかりの歩みと、いま注目したい最新の動きについて綴っていきたいと思います。

地元密着から国民的グループへ

いきものがかりの原点は、地元・厚木の路上ライブにあります。ボーカルの吉岡聖恵さん、作詞作曲を手がける水野良樹さん、そしてもう一人の作曲家であった山下穂尊さん(2021年に脱退)の3人が、地元の駅前などで地道に歌い続けていた時代から、彼らの物語は始まりました。

その後メジャーデビューを果たすと、テレビアニメやドラマの主題歌に次々と楽曲が起用され、瞬く間に国民的な知名度を獲得していきます。等身大の言葉で紡がれる歌詞と、誰の心にもすっと入り込むメロディーラインは、世代を問わず幅広い層に愛される理由となりました。

なぜ「いきものがかり」は特別なのか

彼らの音楽の魅力は、なんといっても「日常の中にある小さな感情」を丁寧にすくい上げる作詞のセンスにあると思います。壮大な物語ではなく、誰もが経験するような恋の予感、别れの切なさ、明日への小さな希望——そうした感情を、飾らない言葉で歌い上げるスタイルが、多くの人の共感を呼んできました。

また、吉岡さんの伸びやかで温かみのある歌声も、いきものがかりの楽曲に欠かせない要素です。力強さと優しさを兼ね備えたその声は、聴く人をまっすぐに励ましてくれるような包容力を持っています。

2026年、20周年イヤーの盛り上がり

今年はいきものがかりにとって記念すべき1年です。3月には、グループ自身初となる主催フェス「超いきものがかりフェス デビュー20周年だよ!! ~ありがとうって伝えたくて~」がLaLa arena TOKYO-BAYで開催され、アイナ・ジ・エンドさんや上白石萌音さん、スキマスイッチさん、秦基博さんなど、豪華なゲストアーティストが集結しました。

そして4月からは、実に16年ぶりとなる47都道府県ツアー「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2026-2027 超全国あんぎゃー!! ~47都道府県ぐるっと日本一周しまSHOW!!~」がスタート。2010年に一度実施して以来のスケールとなるこのツアーは、地元・厚木からスタートし、2026年11月まで全国を巡る予定です。セットリストには「SAKURA」「じょいふる」「ありがとう」「プラネタリウム」といった代表曲がずらりと並び、20年の歴史を凝縮したステージが各地で繰り広げられています。

これからのいきものがかりに期待すること

結成から数えると、いきものがかりはもう20年以上もの間、日本の音楽シーンの中心で愛され続けてきたことになります。時代が移り変わり、音楽の聴かれ方や届き方が大きく変化する中でも、彼らの「言葉で人の心に寄り添う」という軸は変わっていません。紅白でも2008年から11回も出てますが、その気持ちは変わっていないと思います。

20周年という節目を経て、これからのいきものがかりがどんな景色を見せてくれるのか。全国ツアーの行方はもちろん、新しい楽曲や表現の広がりにも、引き続き注目していきたいと思います。

もし久しぶりに楽曲を聴いていないという方がいたら、この機会にぜひ代表曲を聴き返してみてはいかがでしょうか。きっと、当時とはまた違った感情で心に響いてくるはずです。