10月12日(月・祝)、滋賀ダイハツアリーナでBプレミアの滋賀レイクス vs 信州ブレイブウォリアーズが行われました。結果は95-76で滋賀の勝利。来場者数は4,409人でした。連敗中だった滋賀にとって、待望の白星です。
試合前の状況:2日前にトリプルOTの激闘
この試合の背景を知っておくと、結果がより味わい深くなります。
滋賀は10日、広島とトリプルオーバータイムにもつれ込む大激戦を戦い、111-105で敗れました。中1日での試合となり、疲労が残るなかでの一戦でした。一方の信州も、この週の3試合をすべて落とし、2勝5敗で西地区10位に後退していた状況です。互いにタフな日程で、立ち上がりの入り方が鍵になる試合でした。
勝負を決めた「立ち上がり」
先発・田原隆徳がチームの空気を変えた
この試合の主役の一人は、今季初先発の田原隆徳選手です。開始1分足らずで2つのスティールを決め、一度もリードを許さない流れを作りました。
フェルナンド・カレロHCは起用の意図について、練習でも試合でも常に全力で取り組み、チームに必要なエナジーと正しいマインドセットを持ち込んでくれると考えたためと話しています。駒沢颯選手も、田原選手が試合のトーンを作ってくれたおかげで、いい形で入れたと振り返っています。
第1Qで一気に突き放す
試合の展開は次のとおりです。
- 第1Q:オーガスト選手のダンクで先制。同選手がこのQだけで16点を挙げ、9-0のランで22-6と突き放し、28-15で終えました。
- 第2Q:駒沢選手の3Pなどで28-20と上回り、56-35の21点リードで折り返しました。
- 第3Q:第2Q終盤から13-0のランを決め、クリーナー選手が11点を挙げて、最大29点差まで広げました。
- 第4Q:20-24と上回られたものの、一度もリードを譲らず逃げ切りました。
スコアは第1Qから28-15、28-20、19-17、20-24。前半でほぼ勝負が決まった形です。
滋賀は第2クォーター終えた時点で21点のリードをしていて優位に試合を進めました。
数字で見る勝因
チームスタッツを見ると、勝因がはっきりします。
- 3Pシュート:29本中13本を成功。
- アシスト:28本を記録。カレロHCも、前半だけで18アシストと、ディフェンスから走れていた点を評価しています。
- ターンオーバーからの得点:33-17と大きく上回りました。
ディフェンスで相手のミスを誘い、速攻で得点につなげるという、狙いどおりの展開でした。
個人のパフォーマンス
オーガスト選手が31得点、クリーナー選手が19得点、スニード選手が15得点。野本選手は9アシストで攻撃をけん引しました。
特にオーガスト選手は、約30分の出場でBプレミア自己最多となる31得点を挙げています。ダンクで先制してそのままチームを引っ張る、頼もしい活躍でした。
信州は、ドンリー選手とダウム選手の10得点がチーム最多にとどまり、得点が分散して突破口を見つけられませんでした。
課題も見えた。リバウンドに関して
快勝とはいえ、課題も残りました。リバウンドは33本対46本と下回っています。実は試合前日のインタビューでも、カレロHCと江原信太朗選手がリバウンドを勝負の鍵に挙げていました。大差がついたので結果的には問題になりませんでしたが、タイトな試合では致命傷になりかねません。次戦以降の修正ポイントでしょう。
次戦は沖縄で琉球と対戦
滋賀の次の試合は、10月19日(月)19:35から沖縄サントリーアリーナで行われる琉球ゴールデンキングス戦です。強豪とのアウェー戦ですが、この日の勝利で得た勢いを持ち込みたいところです。
連敗を止めたい滋賀が、立ち上がりの集中力と守備の強度で主導権を握り、一度もリードを許さずに圧勝した一戦でした。田原選手のようなベテランが、先発でチームに火をつけたのも印象的です。
2026-27シーズンから開幕した新リーグ最高峰カテゴリ「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」から導入された、外国籍選手等のコート上での同時出場人数制限を撤廃するルール「オンザコートフリー」によりBリーグのレベルは高くなっていくことでしょう。今シーズンも注目です。