※この記事は第24話の内容に触れています。未視聴の方はご注意ください。

荒川弘先生原作のアニメ『黄泉のツガイ』が、ついに第1期の最終話を迎えました。タイトルは「東村と西ノ村」です。今回は、あらすじ、見どころ、考察、2期への期待をまとめます。

第24話のあらすじ

庭師を殺害して影森屋敷から逃亡したアキオは、実の母親を名乗る女と合流します。その周囲には、東村と敵対する「西」の者たちの影がありました。ヤマノカミを破壊した粘菌も、うさちゃんによると西の方出身のツガイだとされます。

一方、段野家では床に伏したままのユルが、幼い日に山賊に命を狙われた夢を見ていました。影森屋敷では、殺しとは無縁だった庭師の死を前に、アサが自責の念にかられています。

これまでは「ユルたち」「東村の過激派」「影森家」の三つ巴でした。そこに「西ノ村」が加わり、物語の構図がいちだんと広がっています。

見どころ①「全部自分のせい」と背負うアサ

今回いちばん胸に残ったのは、庭師の死を受け止めるアサの姿です。戦闘員同士の戦いとは違い、何の関係もない非戦闘員が犠牲になったことで、アサは「自分がいるせいで罪のない人が巻き込まれる」と責め続けます。

黄泉のツガイ アニメ24話

そのアサに寄り添うのがガブちゃんです。落ち込むアサに声をかけ続ける姿から、こういう場面では仲間の存在が大きいと感じさせられます。

アサを責める人は影森家に一人もいません。それでも彼女は自分を責めてしまいます。ここに双子の優しさと危うさが出ていて、見ていて切なくなりました。

見どころ②影森家の「家族」と、ヒカルの本音

今回は影森家の内側も丁寧に描かれました。長男で漫画家の波久礼先生が「家を継ぎたくない」と言っていた本当の理由と、彼の考えが明確になります。稼業は嫌でも、働く人々や父、弟たち、ガブちゃん、アサを大切な家族だと思っているのが伝わってきます。

また、長年勤めていた庭師の川井さんは、遺体に他殺の痕跡があるため警察が動く恐れがあり、まともな葬式すら出してもらえません。身寄りがないから誰にも不在を気づかれないという影森家の現実が、重く描かれています。

影森家は一見すると頼れる味方ですが、独自の倫理と闇を抱えた組織でもあります。その二面性が、この作品の面白さだと改めて感じました。

見どころ③東村の集会と「社長」

物語は東村側にも動きます。過激派はユルを殺して封の力を手に入れようとしていますが、デラはその思想を否定してユルを匿っています。そのため、下界で暮らす東村関係者の役職持ちに招集がかかります。

デラは風当たりの強さを察して欠席します。一方でハナは、デラとの繋がりを悟られないよう、出席してデラを非難する立場をとります。ハナの肝の据わり方には痺れました。

さらに「社長」と呼ばれる東村関係者の取りまとめ役が、ヤマハを介さず独断で動くと役職持ちに説明します。東村も一枚岩ではなく、内部の亀裂が見え始めました。

ラストの”爆発”をどう読むか

終盤は、山賊の再登場から集会の場の騒動へと進み、緊迫した空気のまま幕を閉じます。この集会に罠が仕掛けられていたことから、東村関係者に内通者がいるのか、山賊が尾行されていたのかと推測する声もあります。ラストの二狼の表情もかっこよかったという感想です。

きれいに決着をつけず、東村という共同体が割れる瞬間で止める終わり方でした。この”区切らない最終回”は、関係が崩れては結び直される「対の組み替え」の物語だと読めます。双子がどちらに立つかが今後の軸になりそうだ、という考察もあります。

タイトルの「ツガイ」が人と人、勢力と勢力の関係にまで広がっていくのだと思うと、2期への期待が高まります。

2期決定

最終話では第2期の制作決定も公式から発表されました。放送時期はまだわかりません。続報を待ちたいところです。

2期までの間に原作を読み進めるのもおすすめです。アニメで張られた伏線(西ノ村、粘菌のツガイ、アキオの母を名乗る女、社長)が、どう回収されていくのか楽しみです。

  • アキオの逃亡と庭師の死で、アサの心に大きな傷が残った
  • 影森家の「家族」としての温かさと、裏社会の冷たさが同時に描かれた
  • 東村は内部で割れ始め、そこに「西ノ村」が加わって三つ巴から広がった
  • 2期制作が決定し、物語は新たな局面へ。これは今後も注目していきたいですね。