こんにちは。愛知・名古屋アジア大会、男子サッカー準決勝の日本対ウズベキスタン戦を振り返ります。結果から言うと、手に汗握る120分とPK戦でした。
試合結果
日本 1-1(PK9-8)ウズベキスタン。得点者は日本が石橋瀬凪(88分)、ウズベキスタンがサルドルベク・バフロモフ(9分)でした。会場は長居陸上競技場(ヤンマースタジアム長居)、9月30日19:30キックオフです。
決勝は10月3日、豊田スタジアムでの試合に決まりました。
前半:早い時間の失点と、組織的なウズベキスタン
北朝鮮のように直線的に寄せてくる相手とは違い、ウズベキスタンは攻守ともに組織的でした。日本は立ち上がりにピンチを招き、先制点を奪われます。その後もテンポの速いパス回しに苦しみました。
日本は徐々にボール保持率を上げて敵陣ボックス内への侵入も増やしますが、決定機を作れません。ウズベキスタンの速攻も浴び、1点ビハインドで前半を終えました。
後半:横山夢樹の投入で流れが変わる
流れを変えたのは途中出場の横山夢樹選手です。左サイドが活性化して主導権を握り、選手同士の距離感や連動性も良くなりました。60分には左サイドの崩しから横山選手がカットインして強烈な右足シュートを放ちましたが、相手GKの好セーブに阻まれます。
ゴールが遠いまま敗色濃厚となった時間帯に、試合が動きます。88分、小杉啓太選手が左から鋭いクロスを送り、石橋選手のヘディングシュートがゴール左隅に突き刺さりました。土壇場での同点ゴールです。
延長戦そして少し珍しいPK戦へ
延長戦も日本が攻めますが、96分には大関選手のシュートが左ポストを直撃し、101分には嶋本悠大選手がフリーで飛び込むもGK正面でした。決め切れないままPK戦に突入します。
PK戦は10人目までもつれました。日本の4人目のンワディケ選手は外したものの、その後は全員が成功。ウズベキスタンは10人目のクシュバクトフ選手のシュートがクロスバーに当たり、日本は10人目の小杉選手が左足で中央に決めて、9-8で決着しました。決勝点を決めたのが、同点弾をアシストした小杉選手だったのも印象的です。
このPK戦の何が珍しかったかというと日本とウズベキスタン合わせて20人の選手が蹴りましたが、キーパーによるセーブ成功が無かった点です(PK失敗はシュートが枠を外すかクロスバーに当たるかでした)。このようなことが起こる確率は少し珍しかったと思います。
珍しかったPKと言えばアジアカップ2004 日本対ヨルダンのPK戦を思い出しました。
2004年8月3日、中国・済南で行われたアジアカップ準々決勝、日本対ヨルダンのPK戦は、日本のアジアカップ連覇への道を大きく左右した名場面です。
延長を終えて1-1、PK戦は4-3で日本が勝ちました。この勝利から日本は準決勝のバーレーン戦(延長の末に4-3)、決勝の中国戦(3-1)へと進み、連覇を果たしています。
見どころ
- ピッチ状態: PK戦の前、ゴール前の芝の状態が悪く、蹴り手が滑る恐れがありました。日本の主将・宮本恒靖選手が主審に掛け合い、蹴るゴールを反対側に変更してもらったことが有名です。
- 日本の外し方: 日本は序盤に2人が失敗し、早々に追い込まれました。
- 川口能活選手の活躍: 絶体絶命の状況で、GK川口選手がヨルダンのキックを次々にストップし、流れを引き戻しました。このPK戦は流れが変わったので奇跡的だったと思っています。
アジア大会で浮き彫りになった課題
勝ったとはいえ、課題も残りました。スポーツナビの戦評は、準々決勝から先発を総入れ替えした判断が結果的に裏目に出て、120分の激闘で疲労が高まったと指摘しています。連戦が続く中でのターンオーバーは難しい判断ですが、決勝は中2日です。コンディション面が気になります。
ウズベキスタンも見事だった
敗れたウズベキスタンも強かったです。現地メディアはこの一戦を「事実上の決勝戦」と位置づけていました。ハイダロフ監督は、前半は試合をコントロールしたが追加点を取れなかったと振り返り、GKの奮闘を称えています。PK戦についてはメンタルの影響が非常に大きいと語りました。
決勝は日韓戦
決勝は10月3日19:30から、豊田スタジアムで行われます。韓国はOA3枠をフル活用するので日本は簡単にはいかないのは分かっています。しかし、苦しい展開を跳ね返した粘り強さは、きっと大きな自信になるはずです。ホームの声援を背に、優勝を掴み取ってほしいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。