こんにちは。今回はアニメ『宇宙兄弟』第53話「生きて二人で月に立とう」を振り返っていきます。前話(第52話「兄とは常に」)が六太パートの回想回だったのに対し、今回は日々人パートの過去振り返り回。事故後の日々人の心情に迫る、シリーズの中でも印象深い一話です。

あらすじ

月面に来てから2ヶ月が経過した日々人。船外活動中の事故以来、船外活動の許可が下りず、船内でのリハビリの日々を送っています。バディたちが船外活動に出る姿を羨ましそうに見つめる日々人は、これまでの月での日々をゆっくりと振り返り始めます。実際に過ごした時間以上に長く月にいるような感覚を覚えるのは、事故当時に経験した出来事の記憶が大きく影響しているようで――。約1ヶ月前、ダミアンとギブソンの捜索に向かった際の記憶がじわじわと蘇っていきます。

見どころ

今回のハイライトは、なんといっても事故当時の回想シーンです。月面走行中に崖から転落するシーンなど、視聴していてヒヤリとする展開が続きます。生死の境をさまよいながらも、仲間の存在によって命をつなぎとめた日々人。この過去編を通して、彼が抱える身体的なリハビリだけでなく、精神的な葛藤も丁寧に描かれています。

船外活動へのもどかしさを見せる日々人の姿は、これまで前向きに突き進んできた彼の新たな一面。「行きたいのに行けない」というジレンマは、宇宙飛行士としてだけでなく、一人の人間としてのリアルな苦悩として胸に刺さります。

EDにも注目 「BEYOND」(福原美穂)

第53話が放送されたこの時期のエンディングテーマは、福原美穂さんが歌う「BEYOND」です。

2013年6月にリリースされたこの楽曲は、遠い月に思いを馳せる歌詞と、力強くも温かみのある歌声が印象的な一曲。エンディング映像では自転車に乗る六太と日々人が宇宙へと向かっていく様子が描かれており、兄弟それぞれの「宇宙への憧れ」というテーマを象徴する演出になっています。

本編で描かれる日々人の苦悩とのコントラストもあってか、EDが流れた瞬間にほっと一息つけるような、そんな役割も果たしている印象です。ぜひ本編と合わせてじっくり聴いてみてください。

まとめ

第53話は、日々人というキャラクターの内面をより深く知ることができる回でした。事故を乗り越えてなお前を向こうとする彼の姿、そしてそれを支える仲間たちとの絆に、あらためて『宇宙兄弟』という作品の魅力を感じさせられます。次回以降、日々人がどのように葛藤を乗り越えていくのか、引き続き見守っていきたいと思います。