こんにちは。今回はアニメ『宇宙兄弟』第77話「宇宙飛行士の娘」を振り返っていきます。前話でロシアへと渡った日々人。今回はその舞台で出会った「オリガ」という一人の女性にスポットが当たる、心温まる一話です。
あらすじ
月での事故がきっかけでパニック障害を抱えてしまった日々人は、極寒の地・ロシアでリハビリを続けています。彼を見守るのは、ロシアの英雄的宇宙飛行士イヴァンと、その娘オリガ。実はイヴァンは、5歳の頃からバレエに打ち込んできたオリガの成長記録を、密かに日々人に見せていました。何度失敗しても諦めず練習を重ねてきたオリガの姿を知った日々人は、実際に彼女のバレエ公演を観に行くことに。そこで目にしたのは、かつて「できない」と泣いていた少女が、見違えるほど美しく舞台に立つ姿でした。
見どころ
今回の胸を打つポイントは、オリガという一人の少女が積み重ねてきた「見えない努力」です。イヴァンの言葉を借りるなら、人前で堂々と何かを成し遂げるためには、その裏に膨大な地道な積み重ねが必要だということ。苦しい練習の末に足の爪の色が変わるほど頑張り抜いたオリガの姿は、まさに「苦しくて大変な演技ほど美しく見える」という彼女の母の言葉を体現しています。
その舞台を見た日々人が何を感じ取るのか——ここがこの回の一番のハイライトです。パニック障害という目に見えない壁と戦う日々人にとって、オリガの「見えない踏ん張り」の物語は、自分自身のリハビリと重なる部分が多かったはず。彼が再びリハビリ訓練へと前向きに向き合っていく姿には、思わず励まされます。イヴァンの少し強引で型破りな訓練スタイルも、シリアスな話に軽やかなユーモアを添えてくれていますね。
EDにも注目!「New World」(カサリンチュ)
この時期のエンディングテーマは、カサリンチュが歌う「New World」です。
新しい一歩を踏み出す期待を描いた、前向きで温かみのある楽曲です。
アニメの世界観ともリンクした、一歩踏み出す勇気をテーマに書き下ろされた応援メッセージソングだといいます。転んでも、失敗しても、それでも前へ進もうとする——そんな歌詞のメッセージは、今回オリガが体現した「見えない踏ん張り」や、日々人が向き合う再起への一歩と、驚くほど重なります。
本編を見終えた後にこのEDが流れると、キャラクターたちの頑張りに背中を押されるような、そんな温かい気持ちになれるはず。ぜひ本編とあわせて、じっくり耳を傾けてみてください。
第77話は、日々人自身の物語というよりも、彼を取り巻く人々の「見えない努力」に光を当てた回でした。オリガというキャラクターを通して描かれる地道な積み重ねの尊さは、宇宙飛行士を目指す兄弟の物語ともしっかり地続きになっています。次回、日々人がどんな一歩を踏み出していくのか、引き続き楽しみに見守っていきたいと思います。