こんにちは。今回はアニメ『宇宙兄弟』第76話「オリガ」を振り返っていきます。実はこの回、物語の内容だけでなく「あるサプライズ」もあった記念すべき一話なんです。詳しくは後半のOPコーナーで触れます。
あらすじ
月での船外活動中に起きた事故がきっかけで、日々人は宇宙服を着て緊張状態に置かれると発作に襲われてしまう体質になってしまいました。このままでは宇宙での船外活動ができず、待ち望んでいた月ミッションにも参加できません。そこで日々人は、かつての自分を取り戻すべく、兄・六太にも病状を伏せたまま、極寒の地・ロシアへと飛び立ちます。彼を待っていたのは、日々人のことを「ヒビチョフ」と呼ぶ破天荒なロシアの英雄的宇宙飛行士イヴァン、そして日々人に想いを寄せる娘・オリガでした。
見どころ
今回の見どころは、なんといっても事故のトラウマと向き合う日々人の姿です。これまで物怖じせずまっすぐ夢に向かって突き進んできた彼が、初めて自分の「弱さ」と正面から対峙する回といえるでしょう。兄にも隠したまま単身ロシアへ渡るという選択そのものが、彼のプライドと焦りの両方を物語っています。
一方で、イヴァンの豪快なキャラクターやオリガとの新たな出会いは、シリアスになりがちな展開に程よい風を吹き込んでくれます。極寒のロシアという舞台設定も、これまでのヒューストンや月とはまったく異なる空気感を作り出していて、シリーズの中でも新鮮な印象を残す一話です。日々人が異国の地で何を取り戻し、何を得るのか。今後の展開にも注目したいところです。
OPにも注目!「HALO」(tacica)が初お披露目
そして今回、ぜひ注目してほしいのがオープニングです。
軽快で疾走感のあるドラムとベースライン、重なり合うギターリフが特徴的です。
実はこの第76話こそ、3人組ロックバンドtacicaによる新オープニングテーマ「HALO」が初めてオンエアされた記念すべき回なんです。物語の転換点にぴったり合わせて新しい風景が流れてくる、その演出のタイミングの良さに気づいた方も多いのではないでしょうか。
疾走感のあるサウンドと、どこか切なさを帯びたメロディラインが特徴の「HALO」。これまでの『宇宙兄弟』OP同様、宇宙への憧れや葛藤を抱えながら前へ進もうとする登場人物たちの心情と重なる一曲に仕上がっています。ちなみにこの回からはエンディングテーマもカサリンチュの「New World」に切り替わっており、OP・ED両方が新しくなるという、シーズンの節目らしい回でもありました。
第76話は、日々人というキャラクターの新たな一面が描かれると同時に、アニメの音楽面でも大きな転換点となった一話でした。トラウマと向き合う弟の姿、そしてそれを彩る新しいOP・ED。物語と演出、両方の意味で「変化」を感じられる回だったのではないでしょうか。次回以降、日々人がロシアでどう変わっていくのか、引き続き見守っていきたいと思います。