原作・あらゐけいいち、京都アニメーション制作の『CITY THE ANIMATION』。第9話は、これまでの日常回とは一味違う、シリーズ屈指の”祭り回”となりました。

あらすじ

今回の舞台は、賞金100万円をかけたCITYレースです。レースにはCITYの住人たちが総出で参加。オババと張り合いながら走る南雲、CITY南イレブンから奪われたペンダントを取り返そうと必死のにーくら、パートナーを抱えながら疾走する光岳、息の合った連携を見せるまつりとえり、そして手にはお酒を持ったまま参戦する三羽ガラスと、それぞれの思惑を抱えたキャラクターたちが一斉にコースを駆け抜けます。番狂わせが連発し、1秒先すら読めない展開が続くレースの結末やいかに――というのが今回のお話です。

city the animation9話

見どころ:まさかの”レース回”がここまでアツいとは

普段は日常のちょっとした出来事や、脱力系のギャグを積み重ねていく本作ですが、第9話はキャラクター総出演の「レース」という大型イベント回。海外の反応をまとめたブログでも、シリーズの中でも最もクレイジーなレース回として話題になっていました。

賞金100万円という生々しい動機に、キャラクターたちがそれぞれ全力で走り出す構図がとにかく痛快です。普段はどこか気だるげだったり、マイペースだったりする面々が、お金と意地のために本気を出す様子は、ギャップも相まって笑いを誘います。特にオババと南雲の一騎打ちや、にーくらのペンダント奪還劇など、複数のドラマが同時並行で進んでいく構成は、群像劇としての本作の魅力が存分に発揮された回だったと言えるでしょう。

また、優勝を果たしたのはえっちゃん(雨飾えり)とまつり(真壁まつり)のペアで、この結果を素直に喜ぶ声も多く見られました。息の合った二人の連携が実を結ぶ形となり、視聴者としても応援したくなる着地だったのではないでしょうか。

作画・演出面について

本作は京都アニメーションにとって6年ぶりとなる、続編ではないオリジナル企画のアニメであり、あらゐけいいち原作のアニメ化としては『日常』に続く2作目となります。

あるレビューでは、『日常』のパステルカラーだった色調に対し、『CITY』はよりビビッドで、線も太く力強い作画になっていると指摘されています。今回のレース回では、そうした動きの強さが存分に活かされ、キャラクターたちが全力疾走するスピード感・躍動感のある作画が高く評価されていました。日常から見てますが、キャラクターの個性とシナリオの面白さが存分に発揮された回だったと思います。

スタッフ・キャスト情報

  • 原作:あらゐけいいち『CITY』(講談社「モーニング」連載)
  • 監督:石立太一
  • キャラクターデザイン・総作画監督:徳山珠美
  • アニメーション制作:京都アニメーション
  • 音楽:ピラニアンズ
  • 主題歌:OP「Hello」(Furui Riho)/ED「LUCKY」(TOMOO)

キャストには、南雲美鳥役の小松未可子さん、にーくら役の豊崎愛生さん、泉わこ役の石川由依さんなど、豪華声優陣が名を連ねています。

第9話「CITYレース」は、日常系コメディとしての側面を保ちながらも、大型イベントによってキャラクター全員の魅力が一気に噴き出す回でした。誰が優勝するのか最後まで読めない展開の中に、それぞれのキャラクターの人間味(?)がしっかり詰め込まれていて、シリーズ後半に向けての盛り上がりを感じさせる一話だったと思います。